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伝統工芸品『茶筅(ちゃせん)』について

商品紹介

今日は抹茶を点てる時に必要な『茶筅(ちゃせん)』についてご紹介いたします。
⁡葉づきにて取扱している茶筅は日本の伝統的工芸品でもある、奈良県の高山地方で作られているものです。
⁡下記写真・動画は実際に茶筅作りを見学させて頂いた時の様子です。


高山地方での茶筅作りはおよそ500年の歴史があり、この地域では「竹」の「全て」を上手に使うという意味で「茶筌(ちゃせん)」と表記されています。茶筅は原料となる「淡竹(はちく)」を使い、割る・削る・紐で編むといった作業をひとつひとつ丁寧に行い約2時間かけて茶筅が完成します。

特に一番難しい工程は茶筅の先端を均一に薄くするところで、高度な職人技が必要です。一方、輸入品は「真竹」がよく使われており、淡竹と比べると、しなりが弱く、折れやすいと言われています。

実際に使い比べてみると分かるのですが、高山の茶筅は、持ちやすく、しなりが良いため点てやすく、しかも長く使用できます。改めて職人の技が詰まった品であることを感じます。


⁡店頭でお客様から「抹茶を点てる時に茶筅は必要ですか?」と聞かれることがありますが、石臼で挽いた抹茶には茶筅が必要です。当店の抹茶は石臼で挽いた抹茶ですので、茶筅が必要です。マドラー等では均一に混ざりませんのでご注意ください。⁡製菓用など安価な抹茶は石臼ではなく機械で粉砕している為、粒子が粗く茶筅がなくてもある程度均一に混ぜることができます。※但し、粒子が粗いため、ざらっとした舌触りは残ります。


茶筅を使う上での注意点も記載しておきますので、どうぞ参考にしてみてください。

▼茶筅を取扱上での注意点▼
・新しい茶筅を使い始める時は、お椀等に熱湯を注ぎ20分程度浸してからお使いください。
・茶筅は竹です。竹は湯に浸す(水に濡らす)ことで折れにくくなります。また、穂先のカールがのび、抹茶を点てやすくなります。
・乾燥した状態で茶せんを使用すると穂先が折れやすいのでご注意下さい。
・使った後は、食洗機や洗剤は使わず、きれいに水で洗って乾燥した上で保管して下さい。
・茶筅がきちんと乾燥出来ていない状態で密閉保管するとカビが発生することがあります。しっかりと乾燥させてください。

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